総額1,000万円超⁉3人目の子育て支援制度（2025年最新3選）を3児のママFPが徹底解説

• 3人目の子どもが欲しいけれど、お金が不安で踏み出せない…
• 3人目の子育て支援制度があるのは知っているけれど、うちの場合、具体的にいくらもらえるの？

こんな悩みをお持ちではありませんか？

実は、第3子以降の手厚い子育て支援制度により、総額1,000万円以上の支援が受けられる可能性があります。

ただし、支給額は状況によって大きく異なり、ほとんどの方が「具体的にいくら受け取れるのか」を正確に計算できていません。

この記事で提供する内容

◆児童手当・保育料・大学無償化の支援総額
◆兄弟の年齢差・進路等による違い
◆“自分の場合”が今すぐ分かる計算ツール(公式LINEより無料プレゼント)

記事を読めば、支援金額を具体的にシミュレーションでき、3人目の子どもを前向きに考えられるようになるでしょう。

結論から言うと「第3子以降が優遇される主な制度」は以下です。

• 児童手当: 第3子は18年間で最大648万円(1人目より414万円増)
• 保育料軽減: 第3子は完全無料で約120万円軽減(条件による)
• 大学無償化: 3人同時扶養なら244〜918万円

ぜひ自分の場合をシミュレーションする判断材料にしてください。

3人目以降の支援制度は「児童手当」「保育料無償化」「大学無償化」の三本柱

第3子の出産・子育てに関する支援は、第1子・第2子と同じ制度が適用されるだけではありません。
少子化対策が進むなかで、「第3子以降を対象とした手厚い優遇」が年々拡大しています。

その中核となるのが、以下の3つの柱。

支援制度	第1子・第2子	第3子以降	支援額の大きさ
①児童手当	年齢に応じて月1〜1.5万円	0歳〜18歳まで月3万円	第1子より約414万円多い
②保育料軽減	第2子は半額	第3子以降は0〜2歳から完全無料（所得制限なし）	保育料が完全無料に（月5万円なら2年間で120万円）
③大学無償化	世帯年収に応じて対象	3人同時扶養なら第1子〜第3子まで減免対象になる場合あり	授業料+入学金1人あたり244〜306万円×最大3人

これらの充実度は2024年・2025年の(以下の)大きな制度改正が影響しています。

児童手当の所得制限撤廃(2024年10月)

これまでは年収約1,200万円（夫婦と子2人の場合）を超えると減額・支給停止でしたが、現在は全世帯同じ金額を受け取れるようになりました。

大学無償化が多子世帯に拡大(2025年度)

従来は世帯年収約380万円未満が対象でした。しかし2025年度からは3人以上の子どもを扶養している多子世帯については所得制限が撤廃され、授業料と入学金の両方が支援されるようになっています。

支援額が変わるポイントと要点

同じ子ども3人の家庭でも、受けられる支援総額は大きく変わります。

支援額が変わるポイントは以下の3点。

要因	影響内容
① 年齢差 (兄弟の年齢差)	保育料・大学無償化に大きく影響 最大約700万円の差
② 進路 (保育所利用・大学進学)	国公立 or 私立で1人につき約280万円の差 保育所利用で約120万円の差
③ 居住地 (自治体の独自支援)	出産祝い金10万〜100万円 給食費無償化、医療費助成など

中でも、兄弟の年齢差は大きなポイントです。

【児童手当満額受給・大学無償化】22歳までの子が3人以上揃っていることが絶対条件

児童手当の受給と大学無償化には、第3子として認められるための共通の絶対条件があります。

22歳年度末とは

22歳年度末＝その年の3月31日
(例)第1子が2024年4月1日生まれの場合、2046年3月31日が「22歳年度末」

3人以上とは

親の扶養に入っている22歳年度末までの子どもが3人以上いる状態

22歳以下でも条件が崩れるケース

第1子が親の扶養を外れると、その時点で「3人以上」という条件が崩れます。
(例)
・高卒で就職して親の扶養を外れた
・社会人になって親と別居し、扶養から外れた
・結婚して独立した

年齢差が小さいほど「3人が同時に22歳以下」の期間が長くなり、支援額が大きくなります。

条件が崩れると「児童手当」はどうなる？

第1子が22歳年度末を迎える前に親の扶養を外れると、第3子が「第3子」ではなく「第2子」としてカウントされ、月3万円→月1.5万円(0〜3歳)または月1万円(3〜18歳)に減額されます。

例

第1子：20歳で就職して扶養を外れる
第2子：18歳(高校3年生)
第3子：15歳(中学3年生)

このケースだと、第1子が扶養を外れた時点で第3子は第2子扱いになり、児童手当が月3万円から月1万円に減額されます。

条件が崩れると「大学無償化」はどうなる？

第1子22歳年度末を迎える前に親の扶養を外れると「3人同時扶養」の条件を満たせなくなり、第2子・第3子の大学無償化に所得制限が復活する可能性があります。

例

第1子：20歳で就職して扶養を外れる
第2子：18歳(大学1年生)
第3子：16歳(高校1年生)

このケースだと、第1子が扶養を外れた時点で第2子・第3子が大学進学しても「多子世帯の所得制限撤廃」の対象外になる可能性があります。

第1子と第3子の年齢差が小さいほど支援額が大きくなる理由

年齢差が小さいほど「3人が同時に22歳年度末以下の扶養に入っている期間」が長くなるため、児童手当も大学無償化も長期間にわたって優遇措置を受けられます。

(例)2歳差×2歳差の場合

第1子が22歳年度末を迎えるまで、第2子は20歳、第3子は18歳のため、第3子は児童手当を月3万円を受け取り続けられる。
大学進学時も3人同時扶養の期間が長く、無償化の恩恵を最大化できる。

(例)5歳差以上の場合

第1子が22歳年度末を迎えたとき第3子はまだ12歳のため、第3子が中学生〜高校生の間は「第2子扱い」になり、児童手当が減額される。

【保育料軽減】上の子2人と同時に在園していないと第3子扱いにならない

保育料軽減は、児童手当・大学無償化とは異なる基準でカウントされます。

第1子が小学校に上がると、国の基準では第3子が「第2子扱い」になり、保育料が無料ではなく”半額“になる可能性があります。

【大学費用の支援額】進学先（国公立 or 私立）によって異なる

大学無償化の支援額は、国公立と私立で異なります。

• 国公立
  年54万円（授業料）+ 28万円（入学金）= 1人あたり244万円（4年間）
• 私立
  年70万円（授業料）+ 26万円（入学金）= 1人あたり306万円（4年間）

【児童手当】第3子の受給額は18年間で約648万円(第1子との差は約414万円)

児童手当は、2024年10月の制度改正により3人目は18歳まで月3万円が支給されることになりました。

22歳以下の扶養している子が3人以上いる場合、第3子以降は月3万円の児童手当が受けられます。

対象	0〜3歳未満	3〜18歳	18年間合計
第1子・第2子	月1.5万円 (3年間54万円)	月1万円 (15年間180万円)	約234万円
第3子以降	月3万円 (3年間108万円)	月3万円 (15年間540万円)	約648万円
差額	+月1.5万円 (+54万円)	+月2万円 (+360万円)	+414万円

児童手当の注意点

生まれ月によって総額が変わる

児童手当は「生まれた月から高校卒業年度末(3月)まで」支給されます。
(例)
〈4月生まれ〉
216ヶ月分(18年間フル) = 648万円
〈1月生まれ〉
214ヶ月分 = 642万円

申請が遅れると受け取れない

児童手当は出生届と同時に申請することで、生まれた月から受給できます。
申請が遅れると、遅れた月分は遡って受け取れません。
必ず出生後15日以内に申請してください。

「第3子」とカウントされなくなるパターン

以下の場合、条件が満たされなくなった時点から第2子までと同じ金額が支給されます。
・上の子が22歳の年度末を迎えた
・上の子が親の扶養を外れた

【保育料】第3子は所得制限なしで完全無料

保育料は第3子という条件だけで完全無料となります。注意点は年齢差によって無償期間が変動することです。

注意点は年齢差によって無償期間が変動することです。

第3子の保育料が無料になる仕組み

通常、0〜2歳児は「非課税世帯以外は無償化対象外」ですが、第3子以降の場合は所得制限なく完全無料となりました。

保育園や認定こども園に通う「最年長の子どもを第1子」と数えるため、兄姉の年齢に応じて第2子・第3子の扱いが変わります。

対象	基本ルール	年齢基準
第2子	保育料半額	上の子が在園中
第3子	保育料全額無料	同上（所得制限なし）

3人目の保育料無料期間は兄弟との年齢差によって変化

第3子の保育料が無料になる期間は、「兄・姉と同時に在園しているかどうか」に左右されます。

そのため、年齢差によって支援額に大きな差が生まれる仕組みとなっています。

年齢差	第3子が0〜2歳の間に兄姉も在園	無償期間	軽減額（目安）
2歳差	ほぼ全期間で兄姉が在園	3年間×60万円	約180万円
3歳差	2年間は兄姉が在園	2年間×60万円	約120万円
5歳差	第3子在園時に兄姉は小学生	無償にならない可能性	0円

つまり、長子との年齢差が小さいほど保育料無償化の恩恵を最大化できるということです。

保育料軽減額わが家の実例

ここでは、わが家が実際に受けた軽減額を実例としてご紹介します。

家族構成

第1子: 7歳(小学2年生)
第2子: 4歳(年中)
第3子: 1歳(保育園1歳児クラス入園)

支払い状況

第1子:小学生(保育料なし)
第2子: 給食費のみ月6,500円（保育料無料）
第3子: 布オムツ代のみ月1,000円前後（保育料無料）

わが家の場合、第3子入園のタイミングで長女は小学生だったため、国の制度では保育料無償化の対象外。しかし、住んでいる自治体独自の制度で上の子の年齢に関わらず「第3子」としてカウントされ、末っ子の保育料が完全無料になりました。

また第3子が年少〜年長の年は、保育料無料＋自治体独自の制度により給食費（月6,500円）も無料になる予定。

年間7.8万円の負担減は習い事費用に回すことができ、大変助かっています。

【大学無償化】第1子・第2子にも恩恵が大きい

大学無償化の要点は以下です。

• 2025年度から多子世帯は所得制限撤廃
• 第1子・第2子も同時に恩恵を受ける可能性
• 年齢差が詰まっているほど効果が大きい
• 世帯年収に関わらず、3人同時扶養で最大732〜918万円軽減される
• 施設費・実習費・教材費などは支援対象外

児童手当・保育料に続いて、子ども3人家庭が恩恵を受けやすいのが「大学無償化（高等教育の修学支援新制度）」。

実はこの制度、第3子だけでなく第1子・第2子も対象になるのが大きな特徴です。

2025年度から大学無償化の要件は「所得制限なし」

「高等教育の修学支援新制度」（参考:文部科学省HP）は、

1. 授業料・入学金の減免
2. 給付型奨学金の支給

の2つで構成されており、対象は「世帯年収と子どもの人数（扶養人数）」で決まります。

兄姉との年齢差で支援対象期間が大きく異なる

支援金額の目安（子ども1人あたり）↓↓

進学先	授業料（年間）	入学金	4年間の合計
国公立大学	約54万円	約28万円	約244万円
私立大学	約70万円	約26万円	約306万円

3人同時扶養で得られる最大支援額（上限）↓↓

パターン	国公立進学	私立進学
第1子〜第3子の3人が同時に在学	約244万円×3＝732万円	約306万円×3＝918万円

現実には3人が完全に同時に在学するケースは少ないでしょう。年齢差が大きい場合は「3人とも同時扶養が重なった期間」だけが対象になるため、以下に目安となる年齢差での支援額を示しておきます。

年齢差	同時扶養期間	実際の軽減額（国公立）	実際の軽減額（私立）
2歳差×2歳差	2〜3年間	約550万円	約890万円
3歳差	1〜2年間	約400万円	約550万円
5歳差以上	同時扶養なし	約244万円	約306万円

【備考】自治体独自の追加支援制度

国の制度に加えて、自治体が独自に支援を行っているケースも少なくありません。

出産祝い金、給食費無償化、医療費助成など、自治体によって大きく異なるため、必ずお住まいの自治体HPで確認しましょう。

給食費・行事費などが免除される自治体例

自治体によっては、以下も無償対象となるケースがあります。

• 給食費（3〜5歳クラスで月5,000〜7,000円程度）
• 行事費・保護者会費
• 登園準備金（一時金として支給）

参考事例

・茨城県つくば市
　→第3子の給食費完全無償
・岡山県奈義町
　→保育料＋給食費＋準備金支給
・福井県全域
　→第2子も無償化対象

上記の例はほんの一部で、多くの自治体が独自制度を行っているので、必ずご自身の自治体に確認しましょう。

あなたの家庭の支援額を1分で計算できる無料ツール

様々なパターンを見てきましたが、「うちの場合は結局いくらなの?」と思われたかもしれません。

お子さんの年齢構成や進路希望によって支援額は細かく変わるため、一般的なシミュレーションだけでは、ご自身の家庭に当てはまらないこともあります。

そこで上記の条件を反映したシミュレーションツールを製作しました。

ツールで計算できる内容

・児童手当の正確な金額
・保育料軽減額
・大学無償化の対象額
・支援総額
・年齢差による影響

ツールの受け取り方は、あかね公式LINEに「しえん」とひらがなで入力するだけ。

ツールでシミュレーションするだけで支援額がわかるため、計画的に今後のことを考えられるようになるでしょう。

ぜひ有効にご活用ください。

【余談】私が3人目を決断できた理由

ここまで制度や金額の話をしてきましたが、3人目を決断する上で最も大切なのは、ご自身と家族の価値観です。

私自身、3人目を考えたとき、経済的な不安が大きかったです。「今の収入で大丈夫かな」「旅行や教育費は減らさないと無理かも」と正直、不安でいっぱいでした。

しかし、ライフプランを立てて“数字で見える化”したことで、「このペースで貯めて、こう支援を受ければ、ちゃんとできる」とわかりました。

そして何よりも、“何にお金を使いたいか”を明確にしたことが大きかったです。

私たち夫婦の場合は、旅行費用は削らず、将来マイホームを購入することもプランに入れてシミュレーションしました。

旅行や子どもの体験に価値を感じるなら、そこを軸に設計すればいい。

制度は、その夢を支えるための“手段”に過ぎないと思っています。

理想の暮らしを実現するお金の設計を一緒に考えます。(詳細は記事末尾をご覧ください↓↓)

まとめ

最後に重要なポイントをまとめておきます。

3本柱の支援制度で最大1,660万円の支援が受けられる

〈児童手当〉
第3子は18年間で最大648万円(第1子より414万円増)
〈保育料軽減〉
第3子は完全無料で約120〜180万円軽減（第1子保育料月5万円で計算）
〈大学無償化〉
3人同時扶養なら732〜918万円負担軽減

第1子との年齢差が小さいほど支援総額が大きくなる

(金額目安)
2歳差×2歳差：最大1,600万円超の支援
3歳差：約1,200万円の支援
5歳差以上：約890万円の支援

年齢差が小さいほど、保育料無償化や大学無償化の「3人同時扶養」期間が長くなり、支援額が増えます。

自治体独自の制度で支援がさらに上乗せされる

・出産祝い金の支給(10万円〜100万円)
・給食費無償化
・医療費助成
・保育料無償化の3人目基準の緩和

お住まいの自治体によって支援内容が大きく異なるため、必ず自治体HPで確認しましょう。

3人目の子育て支援は、確実に手厚くなっており、第3子への支援は第1子・第2子にはない大きな経済的メリットがあります。

しかし支援制度があるからといって、すべての家庭が3人目の子どもを持つべきだとは思いません。

自身の家庭にとって、何が幸せでしょうか。

賑やかな家族？ 自分の時間？ キャリア？ 経済的な余裕？

ぜひ一度考えてみてください。

3人目を考えているすべてのママに、希望を持って一歩を踏み出してほしい——。

その一歩を、数字と安心で押す記事になれば嬉しいです。

「無料相談」も受け付け中ですので、お気軽にご相談ください。

制度を使いこなすだけでなく、“理想の暮らし”を実現できるお金の設計を一緒に考えます。

以下はサービスの一例です↓↓

• 給付金などの「支援総額」や「教育費・住宅・老後」を見える化
• 節約ではなく“選べるお金の使い方”をデザイン
• 将来の夢（旅行・家・子どもの進学）を数字で整理
• 今使えるお金を明確にして、気持ちよくお金を使える状態に

相談方法は、あかねの公式LINE登録後に、「無料相談希望」と送ってください。

また、あかねの公式LINEでは無料の支援額計算ツールもプレゼント中です。

あかね公式LINEに「しえん」とひらがなで送るだけで、ご自身の家庭での支援額がわかるツールをお送りします。

※本記事の金額は2025年1月時点の制度に基づく概算です。

本記事でご紹介した金額はあくまで試算値であり、以下の点にご注意ください。

• お住まいの自治体や家庭の状況により実際の金額は変動します
• 制度は法改正により変更される可能性があります
• 必ず最新情報を各自治体・関係機関でご確認ください

当記事は情報提供を目的としており、個別の家計診断ではありません。